あれるぎいせいびえん

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2021映画ランキングトップ10

一昨年から続くコロナ禍により映画館の客足も減り公開時期が遅れる作品もちらほら。
映画ファンにとって2020年ほどではないものの、なかなかな一年になりました。
コロナで保留されていた映画は徐々に公開されましたが未だ延期され2022年に公開か、という作品もあり。(トップガンとか)
そんな中でも家で楽しめる配信映画、ドラマが多くの人に見られ、
最近公開されたと思ったらもう配信されるの!?というのも実感として増えました。
個人的にはパワーオブザドッグ、ミッチェル家とマシンの反乱、ザ・ホワイトタイガー、tick,tick…BOOM!などのNetflix映画が今年も素晴らしかったのも印象的。
では個人的トップ10。

⑩街の上で
下北沢の人間模様を描く気まず面白ムービー。
全体的に流れる緩さ、時々流れる緊張感。
正に緩急の笑い。各エピソード、人物が最後につながり、ある決着を迎える例のシーンも最高でした。
今泉力哉監督で言うと『あの頃。』も良かった。

⑨イン・ザ・ハイツ 
楽曲の強さ。
冒頭のインザハイツ、96000など、強い曲が数多くありました。
大人数のダンスと歌での表現がすばらしく、監督のリン=マニュエル・ミランダの手腕が発揮された完成度の高い作品でした。
初ドルビーシネマがこのインザハイツだったんですが、やはり黒の発色を推すだけあり、停電のシーンが印象に残っています。
その時の歌もまた良いんですよね。

⑧すばらしき世界 
元ヤクザが一般社会に順応するということ。どうしようもない閉塞感、救いようのなさ。
介護施設で周りの職員に同調するかの葛藤シーンが凄まじかった。こちらの気持ちもぐちゃぐちゃにされました。
現実ってこうだよなという冷たさをこれでもかと描いていた作品ですが、
時折コミカルなシーンもあり、人の温かさを感じる部分もあり。
複雑な感情になる作品でしたね、、、ラストシーンのタイトルバックが白眉。

クワイエット・プレイス2
無印を超えるパート2。
続編にして更に面白くなっていて驚きました。
前作で描かれなかった謎生物襲来の最初の部分の描写があったのも嬉しい。
最後の展開とかストレンジャーシングスのシーズン最終話見てるかのような盛り上がり方でした。

⑥パワー・オブ・ザ・ドッグ
想定を超えてきた一本。
広大な山々、荒野はノマドランドやザ・ライダーといったクロエ・ジャオ作品感もありながら
実はサスペンス的なお話。
お話はサスペンス的なんだけど刺激の強いシーン等はなく淡々と静かに進んでいく。
いつの間にかこんなところまで運ばれていたんですけど。。。という感じ。
ベネディクト・カンバーバッチのこういうマッチョな役珍しいですよね。
ジェシープレモンスと配役逆でもありそうな感じがするけど見事だった。

⑤ザ・スーサイド・スクワッド
バカ映画。
ジェームズ・ガンが微妙な評価を受けた前作を立て直してくれたありがたい作品。
フェイク部隊の大虐殺オープニングから最高すぎた。
その後も次々と失われる安い命。ラストの巨大ヒトデ怪獣は見た目コミカルですけどめちゃくちゃ強いし怖い。
銃のパーツ組み立て変形シーンもカッコよすぎ&面白すぎ。好きなシーンがたくさんある映画。
推しキャラはポルカドットマン。

④最後の決闘裁判
こちらもプロミシング~と同じく、
中世を舞台にしてはいるが現代に通じる性暴力の問題を描いた作品。
こちらはこちらで重厚に描きながら同じ出来事をそれぞれの視点で見せていくという構造。
古くからある手法ですがこの作品については有機的に働いておりこの作品をより価値あるものにしていました。
プロミシングは決してその行為を見せなかったけどこちらはガッツリ見せてましたね。
そのシーンでさえ加害者と被害者視点で違いがあるという。

③プロミシング・ヤング・ウーマン 
オスカーノミネート作品。
これは重いテーマを強烈なビジュアルとともに豪快に、かつ配慮すべきところはしっかりと対応している。
だけどエンタメ作品としてもかなり満足度の高い作品でございました。

②ミッチェル家とマシンの反乱 
ソニーピクチャーズアニメーション制作。同スタジオのスパイダーバースは2019年の1位。
今回は劇場公開はなくNetflix配信でしたが大満足。
所々挟まれるユーモアやテーマとしての家族愛、アクションなど。。。
めちゃくちゃやってるようでバランスが良いちゃんとした面白い作品でした。
スパイダーバースでもあったけど実写の画像が入ってくるの面白くて笑っちゃうんですよね。
だから尾石達也監督の演出も好き。

①シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
何と言っても2021年の最大の事件はエヴァ完結。だから1位。
あれほど緊張した映画体験は一生のうちに1度あるかどうか。
完結してくれただけで十分なんだけどそれ以上の各々の解決というか決着を見せてくれた。
個人的な主観とか好みとか長年の思いが色々詰まった1位です。

 

以上。2022年も面白い映画が見られればと思います。